この数年話題の湯シャン。
薄毛予防にもなると噂され、試してみようか迷っている方もいるのではないでしょうか。
薄毛対策は、病院での治療だけではなく、セルフケアも大切になります。
もちろんシャンプーの仕方も重要ポイントです。
ここでは、湯シャンのメリットやデメリット、効果的なやり方、薄毛への効果など、湯シャンについてご紹介しています。
気になっている方は必見ですよ。
目次
そもそも湯シャンとは何?と思っている方もいるかもしれませんね。
湯シャンとは、シャンプーやリンス、コンディショナーを使わずに、お湯だけで頭を洗うことです。
シャンプーを使わないで汚れが落ちるの?
リンスやコンディショナーなしで、髪の艶や水分量は大丈夫?
シャンプーを使わないと臭いそう。
など、疑問や不安を持つかもしれませんね。
頭皮の汚れはお湯だけでも十分に落ちるという説もあり、正しい知識とやり方で実践することで、良い効果が得られます。
シャンプーを使わなくても、汚れは十分に落ちると前述しましたが、完全に落とせるわけではありません。
ほこりや花粉などは湯シャンでも落ちますが、整髪料などはお湯だけでは不十分なことがあります。
毎日ハードな整髪料を使うような方が湯シャンをする時は、より丁寧な洗髪が必要です。
頭の臭いが気になる女性は多いと思います。特に夏は気になりますよね。
シャンプーやリンス、コンディショナーなどは良い香りがついていたり、臭い対策がされているものもあります。
臭いの原因は過剰に分泌した皮脂に菌が付くことです。
元々皮脂量が多い方が湯シャンだけで終わらせると皮脂が残り、臭いの原因になります。
余分な皮脂が頭皮に残ることで、菌と結び付き炎症を起こすことがあります。
これにより頭皮の痒みや湿疹の症状が出現し、皮膚トラブルの原因になります。
湯シャンをすることのメリットとデメリットはおわかりいただいたと思います。
では、薄毛に湯シャンは効果があるのか?というところですが、試してみる価値はあります。
薄毛の予防や治療には
①ヘアサイクルの正常化
②毛母細胞の活性化
③頭皮への栄養供給
④ホルモンバランスを整える
この4つはとても大切なことです。
これ以外にも、頭皮状態を正常に保つことも忘れてはならない要素です。
頭皮を乾燥させない、傷をつけないために、余計な皮脂を落とさない湯シャンは効果的と言えます。
どんなに良い方法でも、やり方が間違っていると効果は半減します。
湯シャンも同じで、正しい方法で実践することが大切です。
正しい湯シャンの方法をご紹介します。
①ブラッシング
洗髪の前に丁寧にブラッシングをします。
ブラッシングをすることで汚れが落ちやすくなります。
ロングヘアの方は、毛先まで気を配ってくださいね。
湯シャンでは潤滑材となるシャンプーがないので、髪が絡みやすくなってしまいます。
②体を十分に温める
湯船に入ったり、シャワーを浴びて体全体を温めます。
シャンプーを使うよりも洗浄力は劣りますので、頭皮の毛穴を十分に開いて汚れを落としやすくすることが大切です。
③やさしく洗う
湯シャンのコツはやさしく洗うことです。
指の腹で頭皮を軽くマッサージするようにすると、ほど良い圧となり汚れを落としやすくなります。
洗う時間は5分程度が良いですが、慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。
ですが、せいぜい10分を目安にしてくださいね。時間をかけ過ぎると頭皮への刺激が強くなりすぎます。
④やさしくタオルドライ
洗髪後は吸水性の高いタオルで、押さえるようにして水分を取るようにしましょう。
水分を含んだ髪は傷つきやすいので、注意が必要ですよ。
⑤しっかり乾かす
タオルドライだけではなく、必ずドライヤーで乾かすようにします。
そのままにしておくと、生乾きの状態が長くなり、菌の繁殖を促してしまいます。
髪を乾かすよりも、頭皮を乾かすイメージでドライヤーを使うと良いです。
また、温風を長時間当てると頭皮にダメージがありますので、冷風で乾かすのがお勧めです。
冷風は髪の艶を出してくれますので、湯シャンで艶がなくなることを心配している方にもうれしい効果ですよね。
さらに効果を上げるための湯シャンの注意点があります。
次の4つのポイントを覚えておくと良いですよ。
一気にシャンプーやリンス、コンディショナーを止めてしまうと、皮脂量の分泌のコントロールができなくなる可能性があります。
臭いやベタつきがやはり気になるという方もいるでしょう。
自分も頭皮も湯シャンに慣れるように、慣らし期間を作ると良いですよ。
2~3日に1回はシャンプーを使うようにして、少しずつシャンプーを使わない日を増やすようにするのがお勧めです。
いつもより髪や頭皮が汚れた日、整髪料などを多く使った日などは、湯シャンにこだわらずシャンプーを使って汚れを落とすようにしましょう。
汚れが残るような洗い方は、薄毛にはもっての外です。
何のために湯シャンをするのかを忘れずに、臨機応変に対応することがたいせつですよ。
脂を落とすのにはお湯の温度は高いほうが良いと思いますよね。
正しいのですが、熱すぎるお湯は頭皮に刺激を与えてしまいますし、必要以上に皮脂を落としてしまうことになるので、逆効果になってしまいます。
40℃以下の少しぬるめのお湯で洗うようにしてください。
薄毛にはマッサージをして血行を良くすることは大切ですが、やり過ぎは良くありません。
シャンプーを使っている場合は、シャンプーがクッション代わりになってくれますが、湯シャンでは指の圧がダイレクトに頭皮に伝わります。
ゴシゴシ洗いは、頭皮を傷つけるだけではなく、皮脂を落としてしまうことにもつながりますので、要注意です。
今は流さないヘアトリートメントなどがあり、簡単に髪の艶出しや栄養補給ができます。
頭皮につけないから大丈夫だよね?と思うかもしれませんが、髪につけたものは必ず頭皮に付着します。
せっかくキレイになったところにヘアトリートメントがつくと、意味のないことになってしまいます。
「洗髪後は何もつけない」を習慣にするようにしましょう。
湯シャンについて書いてきましたが、良さそうなのはわかるけれど、完全に湯シャンにするには勇気がいるという方には、生理周期に合わせて取り入れてみるのはいかがでしょうか。
湯シャンの良さは、皮脂を必要以上に除去しないことにあります。
皮脂は男性ホルモンの働きが活発になると増えます。
男性ホルモンは女性にもあり、分泌が増える時期が決まっています。
皮脂量が増える時期は湯シャンをしながら数日おきにシャンプーを使う、皮脂量が減る時期は湯シャンだけにすると、皮脂量を一定に保ちやすくなります。
皮脂量が多くなる時期~月経前
皮脂量が減る時期~月経中
月経直後はホルモンバランスがちょうど良いので、自分の頭皮の状態に合わせてシャンプーを使うか決めても良いですね。
排卵後から徐々に皮脂量が多くなりますが、この時期はホルモンバランスが不安定になりやすいので、様子を見ながら湯シャンを進めてください。
生理周期と頭皮の皮脂量を観察してみると、自分の皮脂分泌バランスがわかりやすくなります。
女性のホルモン分泌の特徴を活用して、無理のない湯シャン生活を実現しましょう。
残念なことに湯シャンが合わない方もいます。
皮脂量が多い方、短期間で効果が欲しい方には湯シャンは合いません。
皮脂量が多すぎるとお湯だけでは落とし切れず、湯シャンにしてから髪や頭皮のベタつきが気になるようになったという方もいます。
湯シャンの効果は半年から1年くらい経たないとわからないこともありますので、結果を急いでいる方には向いていない方法です。
自分の頭皮の状態と、結果を期待している期間を考えながらやるかどうかを決めると良いですね。
いかがでしたか?
湯シャンのメリットややり方、注意点、薄毛との関係性についてご理解いただけたでしょうか。
薄毛を改善する方法ではありませんが、予防や頭皮環境を整えるという効果が湯シャンにはあります。
病院や薬に頼るだけではなく、ホームケア、セルフケアも薄毛には必要です。
簡単にできる湯シャンは、セルフケアとして取り入れやすいですよね。
気になっていた方はまずトライしてみてはいかがでしょうか。
もし、臭いや頭皮に気になることがあれば、すぐに中止してくださいね。