薄毛といえば男性のイメージがあるかもしれませんが、薄毛に悩む女性も多くいます。「地肌が透け、前よりボリュームが減ったことで自信を持てなくなった」このような悩みを抱えていませんか。
女性の薄毛は加齢や生活習慣によって引き起こされるものがほとんどですが、改善する方法はあります。薄毛についてまずは理解をすることで、気持ちも楽になり薄毛改善につながります。
そのためこの記事では女性の薄毛の原因やその対策、女性の薄毛の種類を解説していきます。
目次
現代は日本の女性の10人に1人は薄毛や抜け毛に悩んでいるといわれています。
クリニックを受診する方は年々増加していますが、実は薄毛トラブルに悩む女性の数はそこまで変わりません。
つまり今までは多少薄毛になっても気にしない、もしくは薄毛を気にしていてもクリニックを受診せず放置していただけでした。
最近では美意識の高い女性が多く少しの薄毛でもクリニックに通ったり、育毛剤を使ったりする方が増えてきているのです。
女性の薄毛について理解することで、改善策や対策がわかるのでまずはきちんと知ることが大切です。
男性が薄毛になる主な原因は男性ホルモンによるものとされています。
一方女性の薄毛の原因は主に
が挙げられます。これから1つ1つ詳しく解説していきます。
女性ホルモンは20代から30代前半がピークで、その後は年齢と共に減少していく傾向です。
女性ホルモンのおかげで30代前半まではハリやコシのある髪が育ち、40代以降は白髪や薄毛、抜け毛などの症状が現れます。
女性ホルモンの影響によって「びまん性脱毛症」が起こりやすくなります。
女性が冷え性になりやすい理由は、筋肉量が少なく脂肪が多いためです。
体が冷えることで頭皮の血流が悪くなり毛根まで十分に栄養を送れなくなるため、細く弱い髪になってしまいます。
体が冷えた状態が続くとホルモンバランスが乱れ、髪の生成に必要な栄養素が作りづらくなるのです。
体が冷えることで血流が低下することをお伝えしましたが、それに加えて頭皮の厚みが減り硬くなることでも頭皮の血流は悪くなります。
いつも同じ分け目や髪を強く結んでいると頭皮はダメージを受けるので、定期的に分け目を変え、髪を引っ張りすぎないように心がけましょう。
これまで紹介した3つの原因により、女性が薄毛になるケースが多くなっています。
薄毛になりやすい女性にはいくつかの特徴があります。
ご家族に薄毛の方がいると遺伝して薄毛になりやすくなります。
遺伝は女性ホルモンや男性ホルモンの量に加えて、生活習慣までも受け継がれます。
例えば脂っこい食べ物が好き、喫煙する、運動をしない、などの習慣も受け継いでしまうため生活習慣を見直すことで薄毛の改善は可能です。
遺伝的に薄毛になりやすいとわかっていれば、その分対策は取りやすいと思うのでまずはできることから始めてみましょう。
うすげに悩む女性に共通しているものが肥満です。
肥満によって頭皮全体が薄くなるため、頭皮が弱くなっているのが特徴。
また無理なダイエットをすることで、栄養不良になり髪まで栄養が行き届かなくなり結果として薄毛にもつながります。
肥満の人はコレステロール値が高く、普通の人よりも血行が悪いため栄養が毛根まで運ばれにくいです。
無理のかからない範囲でダイエットや運動を行い、少しずつ肥満を克服することで薄毛対策につながります。
女性の薄毛はストレスやホルモンバランスの乱れなどの原因によって脱毛症が起こり、ここでは主に女性が起こりやすい脱毛症を紹介します。
男性が発症するAGAの女性バージョンで、薄毛に悩む女性の過半数がFAGAです。
原因は加齢による女性ホルモンの低下によるもので、女性ホルモンが減少する40代前後の女性に多く見られます。
通常体内のホルモンバランスは女性ホルモンが多く男性ホルモンが少ない状態ですが、加齢とともにそのバランスが逆になりそのせいで抜け毛や薄毛が起こります。
症状の特徴は男性同様、生え際や頭頂部に抜け毛が増えて同時に髪が細くなり、全体的に髪が薄くなります。
男性の場合はAGAが発症してから放置すると髪が全く生えてこなくなり、ツルツルになりますが、女性はそこまではなりません。
FAGAでは髪の密度が減少し、頭皮が透けている状態になります。
対策は女性ホルモンの減少を抑えつつ、外部から薬を使いホルモンを取り入れることです。
頭皮全体が薄くなる女性特有の薄毛で、FAGAとの違いは毛髪が軟毛化しないことです。
正常なヘアサイクルでは休止期状態にある髪が頭皮全体の約10%に対し、慢性休止期脱毛症が起こると20%に増加してしまいます。
そのため頭皮全体のボリュームが減少して、地肌が透けて見えることが起こります。
発症する原因はストレスや不健康な食事などの生活習慣が関係していると考えられているため、生活習慣を改善することで、症状は緩和されます。
「FAGA」や「慢性休止期脱毛症」もびまん性脱毛症に当てはまり、慢性的に毛髪の密度が低下し薄毛が進行状態にある脱毛症を指します。
長期間同じ分け目にしていたり、ヘアゴムで結んでいたりすることで、同じ部位に負荷がかかり脱毛症を引き起こします。
対策は、ヘアスタイルをこまめに変えたり、髪の毛を縛らずに下したりしてなるべく髪に負荷をかけないようにしましょう。
分娩後2~3ヶ月以内に発症する脱毛症で、ホルモンバランスが崩れることにより、一時的に抜け毛が増えます。
対策は特にいらず、分娩後から半年ほど経つと髪は元通りになります。
これから薄毛に悩むことが少しでも減らせるよう、普段から気を付けておくべきことを紹介します。
女性ホルモンの元にもなるコレステロールを補えるため、タンパク質をしっかり摂取しましょう。
タンパク質はコシのある髪を作る際にも必要な栄養素で、大豆製品、肉、魚、卵などから得られます。
普段から運動する習慣や、しっかりと湯船につかるなどをして冷え性対策をしましょう。
手足が冷えているのは血液が体の隅々まで行き届いていない証拠です。頭皮の血流を良くするためにも冷え性対策を行いましょう。
普段から健康的な食事に気を付け、十分な睡眠をとれているでしょうか。
体にいいと言われていることは大抵髪にもいいので、まずは生活習慣を見直し健康的な生活を目指してください。
もし女性が薄毛になってしまった場合はまずは自分の薄毛の原因を知りましょう。その原因がストレスなのか、睡眠不足になのかによって対策は異なります。
対策がわかったら3カ月くらいセルフケアを行い、効果を感じられなかったらクリニックを受診するのが一番効果的です。
もちろん原因が良くわからず不安という方は、すぐにでもクリニックに駆けつけるのもいいでしょう。
プロの医師に診断してもらうことによって、原因や対策がわかります。女性にとって薄毛の悩みは深刻なものだと思うので、一度カウンセリングや診察を受けてみてはいかがでしょうか。