薄毛と季節の関係性が深いことをご存じですか?
頭皮環境が悪くなると抜け毛が増えます。
1年の中でも頭皮環境が悪化しやすい季節は夏で、暑い時期を上手に過ごすことで秋以降の薄毛を予防することができます。
髪も夏バテしますので、夏の危険性を理解してしっかり予防していきましょう。
目次
女性の薄毛の原因はひとつではありません。
はっきりした原因が解明されていないといっても良いほど、理由は様々なのです。いくつかの要因が重なって薄毛になっている可能性もあるため、多角的な予防と対策が必要になります。
女性の薄毛の原因とされているのは、次のようなものになります。
・ホルモンバランスの崩れ
・加齢
・栄養状態の悪化
・睡眠不足
・冷え
・頭皮の炎症
・病気や薬の影響
ホルモンバランスの崩れは、女性は避けて通れないですよね。
更年期は誰にでも訪れますし、女性ホルモンが減ることでヘアサイクルを乱すことになります。
また、女性はダイエットし経験している方も多く、栄養状態が偏ったり、筋力の低下、体の冷えなどにつながります。
毎日の生活の中で、健康な髪が育つために必要な頭皮の条件を満たすことができず、気づいたら抜け毛が増えていたということもあります。
これらの原因が夏の影響をどのように受けやすいのか、5つのポイントに分けてご説明していきます。
紫外線は3月頃から徐々に増え始め、7月がピークになります。
6月から9月は特に紫外線量が多く、この時期はお肌のUVケアに余念がないのではないでしょうか。
しかし、紫外線の影響を受けるのは、お肌だけではなく髪や頭皮も紫外線対策が必要です。
紫外線のダメージを受けた頭皮は、炎症を起こしたり、頭皮が硬くなり血流が悪くなります。この結果、健康な髪が育ちにくくなり、抜け毛が増えていきます。
さらに、紫外線は毛髪のキューティクルを剥がし、艶やハリを失わせます。
一度ダメージを受けた細胞は、回復するまでに時間がかかりますので、強い日差しは髪の大敵です。
女性は男性よりもホルモンの影響を受けやすい体の作りになっています。
特に40代後半になると更年期という時期に入るため、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
それと同じくらいホルモンの状態が不安定なのが10代です。
生理が始まり体の状態がどんどん変わっていきます。
まだ女性ホルモンの量もそれほど多くないため、男性ホルモンの影響を受けやすく、脱毛につながるとされています。
ホルモンバランスの崩れは、ヘアサイクルの乱れにもつながりますので脱毛を促すことになります。
髪の紫外線対策としては次のようなことに気をつけると良いですね。
・UV効果のあるヘアケア商品を使う
シャンプーやトリートメント、ヘアスプレーなど、UV効果の高い商品がたくさんあります。紫外線対策はお肌と同様に毎日のことですので、毎日使うケアへア製品をUV効果のあるものにするのも対策としてはお勧めです。
外に出るのは通勤の時間帯だけだから大丈夫では?と思われるかもしれませんが、ガラス越しでも紫外線の影響はあります。油断せずに対策をしていきましょう。
・紫外線が髪や頭皮に直撃しないようにする
夏は日傘や帽子は必須です。
日傘は、紫外線100%カットというものもありますし、お洒落なデザイン、軽量、コンパクトなど、種類が豊富で使い勝手の良いものが増えています。
帽子もたくさんの種類があり、服装に合わせて数種類持っていると便利ですね。帽子を選ぶポイントとしては、通気性の良いものがお勧めです。
・紫外線を浴びる時間を少なくする
1日の中でも紫外線が強いのは12時から13時です。この時間の外出は特に注意が必要です。
地下を歩く、窓の近くに行かないなど、紫外線に当たらない工夫もできると良いですね。
可能であれば、紫外線の多い時間を避けて外出するのもお勧めです。
上記のような原因に晒されたとしても、脱毛症になる人とならない人がいます。
その違いを見ていきましょう。
嫌なことや気持ちが優れないことがあっても、気持ちの切り替えができると、ストレスを溜め込むことが少なくなります。
くよくよと悩んでしまう人は、若年性脱毛症になりやすい傾向にあると言えます。
思春期になると女性特有の丸みのある体型になるため、太ったように感じてダイエットをする若い人が増えてきます。
無理のないダイエットの場合は良いのですが、偏食になるダイエットをしていると、栄養の偏りが出て頭皮状態が悪くなり脱毛症を誘発してしまう可能性が高くなります。
慢性的な睡眠不足、食事時間が不規則、シフト制の仕事などで時間が不規則になるという人は、ストレスを受けやすくなり、ホルモンバランスも保ちにくくなります。
生活習慣の乱れは育毛に大切な頭皮環境を悪化させてしまいますし、ヘアサイクルの乱れにもつながります。
若い年齢からカラーリングをしたりパーマをかけたりしている人は要注意です。
カラーリングやパーマ液などは頭皮への刺激になります。
思春期になると一時的に皮脂分泌が多くなるため、シャンプーなどのヘアケアも正しく行えていないと、頭皮の毛穴を塞いでしまうことにもなりかねません。
若年性脱毛症を予防したり早期の対処には、次の4つが大切です。
今脱毛や薄毛に悩んでいなくても、これらの方法は今後にも役立つのでぜひ試してください。
日々の生活は髪の健康に非常に影響を与えています。
特に気をつけるべきことは、睡眠と冷えの改善です。
・良い睡眠を取る
睡眠中に人間の細胞はダメージを修復しています。
頭皮や毛髪に負担をかけていたとしても、睡眠を十分に取ることで全部ではありませんが、ダメージを最小限に留めることができます。
バイトや仕事で寝る時間が少ないということもあるかもしれませんね。
その時は、時間に囚われずに質の良い睡眠を取るようにすると良いでしょう。
寝つきを良くし、短時間でもぐっすりと眠り、朝の目覚めがスッキリしている状態が、質の良い睡眠の証拠になります。
寝る直前までスマホやテレビを見ない
寝る1時間前までに入浴を済ませる
食事は寝る2時間前までに取る
肌触りの良い寝具を使う
休みの日も学校や仕事のある日と同じような時間に起きる
休みの前の日も夜更かしをし過ぎない
以上6つに気をつけると、質の良い眠りになります。
・冷え防止の生活
女性は筋肉量が少ないため、体温が上がりにくく冷えやすいという特徴があります。
若い年齢の時は、ファッション性や見た目を重視し、体が冷えてしまう服装をしてしまいがちです。
夏はエアコン、冬は外気温の低下により体は冷えやすくなります。冷え対策は冬のイメージになるかもしれませんが、夏も冷え対策は必要なのです。
特に足元を冷やすと体全体が冷えてしまいますので注意をしましょう。
また、忙しかったり面倒くさかったりして、ついついシャワーのみで終わらせてしまうこともあるかもしれませんが、入浴は体を芯から温めてくれますので、1年を通して入浴をすることがお勧めです。
夏の室内はエアコンが効いているところが多いですよね。最近は特に酷暑と言われるほど気温になる日も増え、エアコンは必須ですよね。
快適な夏を過ごすために必要なのは理解できますが、エアコンで体が冷えてしまっている女性も多くいます。
体が冷えると全身の血流が悪くなり、手足が冷たくなったり、体が浮腫みやすくなったり、疲れやすくなります。冷えはこのように全身に影響があり、それは頭皮も例外ではありません。
頭皮が冷える全身と同じく血流が悪くなります。血流が悪くなると必要な栄養や水分が細胞に届かなくなり、栄養不足の状態になってしまいます。
栄養不足の頭皮では、丈夫で健康な髪が育ちにくくなり、髪が細くなったり抜け毛が増えます。
・エアコンの温度を高めにする
会社などで温度が決まっている場合は仕方がありませんが、自宅など温度調節ができる場合は、体調に支障のない範囲で温度を上げましょう。
同じ室内に長くいると温度に慣れてしまい、冷え過ぎていることに気づかないことも多いので、注意が必要です。
・ゆっくりお風呂に入る
ゆっくり湯船に入り、頭皮だけではなく全身の冷え防止に努めましょう。頭皮だけケアをしても効果が上がりにくいですので、体全体を温めることが必要です。
・頭皮マッサージをする
シャンプーをする時に、頭皮をマッサージしてみるのもお勧めです。もちろん日頃のご褒美を兼ねて、美容室やエステなどでヘッドマッサージなどを定期的に受けるのも、女性には良いかもしれませんね。
・体を動かす
頭皮だけではなく体全体を温めることが大切ですので、仕事の休憩時間やお昼休みに少し体を動かすのも、冷え対策には有効的です。
肩を回す、歩く、足踏みをする、屈伸をするなど、背中や足の大きな筋肉を動かすと体が温まりやすくなります。
夏は薄着になりますので、本格的な夏に向かってダイエットをする女性は増えます。
食事制限のみでダイエットをしている方は要注意です。
食事制限をすると栄養状態が悪くなる可能性が高く、偏った栄養は髪の成長に悪影響を与えてしまいます。
髪の成長と健康維持のためには、多くの栄養素をバランス良く摂る必要があります。
わかってはいるけれど、手軽だから食事を抜く、野菜や果物しか食べない、お肉や炭水化物を減らすといったダイエットは抜け毛薄毛の原因につながりますので、気をつけてくださいね。
・食事制限だけのダイエットをしない
ダイエットは食事だけではなく、他の方法も合わせて行うようにしましょう。
運動と組み合わせると、体が温まりますので、薄毛対策としては一石二鳥です。
痩せることだけに意識を向けずに、体の健康にも少し目を向けてダイエットを計画していくと良いですね。
・髪に必要な栄養素を摂取する
ダイエット中も髪に必要な栄養素は積極的に摂るようにしましょう。
発毛と育毛に不可欠な栄養としては、「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」です。
たんぱく質は髪の主成分ですので、不足すると髪の生成が行われなくなります。
鶏肉など脂身の少ないお肉で摂取するとダイエットにも良いですね。他には大豆製品もお勧めです。
ミネラルはたんぱく質をサポートする役割と、細胞の活性化に作用します。
牡蠣やチーズ、海藻類に髪に必要なミネラルが含まれています。海藻類はダイエットにもお勧めの食材ですし、ぜひ食事に取り入れてください。
ビタミンは代謝アップと抗酸化作用があります。
果物や緑黄色野菜に多く含まれています。女性は果物も野菜も好きな方が多いので、夏は特に積極的に摂るようにしましょう。
・こまめに水分摂取をする
夏は汗をかくため、脱水になりやすいですから、こまめに水分補給が必要になります。
ダイエットをしていても、水分は十分に摂り、血流を良くし老廃物を尿と共に排出することが大切です。
水分は新陳代謝を促し、髪の健康を保つためには大切なものです。
1回にたくさん飲むのではなく、朝、仕事前、休憩時間、食事の前後、入浴前など、こまめに摂取するのがポイントになります。
1日の摂取量は1リットルから1.5リットルを目安にしてくださいね。
夏はプールや海に行くという方も多いですよね。
プールには消毒のために塩素が入っていますし、海は塩分や砂が髪に悪影響を与えてしまうのです。海は日差しを遮るものもありませんので、紫外線の影響も受けます。
塩素や塩分などで頭皮が汚れると、毛穴を詰まらせたり、炎症を起こす原因になりますので、気をつけなければなりません。
髪の健康を保つためにも、水遊びをした後のケアは怠らないようにしてくださいね。
・プールや海の後は十分なヘアケアを
塩素や塩分、砂などを髪や頭皮に残さないように、丁寧にシャンプーをするようにしましょう。
シャンプーのとき、あまりゴシゴシすると塩分や砂が髪を傷つけてしまうことがありますので、やさしく行うようにしてくださいね。
シャンプーをした後は、髪をしっかりと乾かし、日傘や帽子で紫外線対策も行ってください。
・UVケアをする
髪用の紫外線対策製品を使って、強い紫外線から髪を守るようにしましょう。
特に海の場合は、紫外線対策は必須です。髪用の日焼け止めスプレーやジェルも種類が豊富になってきていますので、ぜひ活用してみてくださいね。
夏の暑さは頭皮に影響を与えます。
汗をかいた皮膚や頭皮をそのままにしておくと、皮脂が溜まり雑菌が繁殖してしまいます。汗は頭皮の汚れとなり、炎症を起こしたり毛穴を塞いで、髪の成長の妨げになります。
・汗をかいたらこまめに拭く
顔の汗はメイク崩れにもつながるため、こまめに拭いたり脂取りをする女性が多いと思いますが、意外と忘れがちなのが頭皮の汗です。
髪の毛があるので完全に汗を拭きとるのは難しいかもしれませんが、顔と同じように汗をかいたらそのままにせずに拭きとるようにしましょう。
・シャンプーは夜にする
朝にシャンプーをする女性も多いと思いますが、薄毛対策としては夜にシャンプーするのがお勧めです。
特に夏は汗をかきますので、汚れをそのままにして寝ることは、頭皮に良いとは言えません。
汗をしっかり流し、頭皮と髪の清潔を心がけましょう。
抜け毛は夏から秋にかけて多くなるという説もあり、夏の過ごし方が秋以降の髪の健康に影響を与えていると言えます。
夏が髪に悪影響を及ぼす要因としては、は、紫外線、エアコン、ダイエット、プール&海、暑さの5つです。
この5つを上手に予防することで、夏のダメージに負けない健康な髪を手に入れることができます。
髪は女性の命とも言われる大切なものです。
いつまでもキレイな髪を保つように、夏は特に髪と頭皮を労わるようにしましょう。