女性の薄毛は頭頂部から少なくなることが一般的ですが、側頭部が脱毛するケースも確認されています。
頭頂部と側頭部が薄くなったり、生え際から側頭部にかけて薄くなったり、とパターンは様々。
多くの女性が年齢に関係なく側頭部の薄毛に悩んでいることは事実です。
この記事では、女性の側頭部の脱毛症の原因や種類、対策法を紹介していきます。
目次
女性の側頭部に脱毛症が起こった場合に考えられる脱毛症を紹介します。
女性の薄毛で最も一般的と言われているのがびまん性脱毛症。FAGA(女性男性型脱毛症)もその一種で、AGAの女性版です。
原因は加齢によって女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌量が減少することです。
エストロゲンには髪の成長を促す、成長期を持続させる、体内でコラーゲンを生成する、髪にハリやコシを出す働きがあります。
そのためエストロゲンが減少すると、その効果も低下し強く太い髪が育たなくなるのです。
びまん性脱毛症によって女性の側頭部が薄くなる可能性は多いに考えられるでしょう。
牽引性脱毛症は普段から髪を強く結んだり、同じ分け目をしたりすることによって頭皮がダメージを受けて脱毛を起こす症状です。
髪が引っ張られることで抜け毛や切れ毛が多くなり、髪自体も細くなり地肌が透けて見えるようになってしまいます。
これらの症状は頭皮の血行不良が起きたためで、髪形をひんぱんに変える、分け目を変える、などを行えば改善することがあります。
またクリニックで診断してもらうことで、投薬による治療も可能なので、不安な方は一度診断を受けてみてください。
女性の側頭部が薄毛になる原因はいくつかあるので、1つ1つ見ていきましょう。
びまん性脱毛症によって側頭部が薄くなっている場合は女性ホルモンの減少が考えられます。
女性ホルモンの分泌量は20代ごろがピークで、それを境にどんどん減少していきます。またそれ以外にも生活習慣の乱れやストレスでもホルモン分泌量は減少します。
パソコンやスマホを長時間使うと目が疲れ、血行が悪くなり抜け毛が増えます。
また首の疲れや肩こりを感じる場合も体の血行が悪くなっていることによって起こっていると言えます。
頭皮が血行不良になると、髪まで栄養が行き届かずに細く弱い髪しか生えません。
実は最近、長時間のスマホ利用や、就寝直前にスマホの発行画面を見ることで気づかないうちに眼精疲労になっている人が急増しています。
眼精疲労は血行不良をもたらすだけでなく、睡眠の質を妨げる要因にもなるので、少なくとも睡眠の1時間前はスマホをいじらないように心がけましょう。
前述したように、牽引性脱毛性による薄毛は髪形によるものが多いです。頭皮に負担がかかるとされている髪型は以下の通りです。
上記以外にエクステやヘアアイロンによって髪を引っ張ることでも牽引性脱毛症にかかるリスクがあります。
慢性的なストレスを感じるとホルモンバランスが乱れて頭皮の血流が悪化します。
女性ホルモンの分泌量が減少することもあり、細く弱いハリの無い髪が生えてきてしまいます。
甲状腺ホルモンには毛母細胞を活性化させる働きがあり、甲状腺ホルモン分泌量が減ると毛母細胞の働きが低下します。
髪は毛母細胞が細胞分裂を繰り返すことで作り出されます。しかし毛母細胞の働きが低下すると、髪の生え変わりがスムーズにいかなくなり抜け毛が目立つようになるのです。
甲状腺ホルモンの分泌量が減っている場合、「甲状腺機能低下症」「橋本病」などの病気が考えられるので医師に診てもらいましょう。
これらの病気を改善することで抜け毛は改善できます。
頭皮が乾燥や炎症を起こすことでも、髪に栄養が行き届かずに抜けやすくなります。
乾燥肌にはフケやかゆみが起こりやすく、脂漏性皮膚炎になってしまう可能性もあります。
頭皮が乾燥してしまいがちな人は、保湿ローションや頭皮の潤いを守るシャンプーを使いケアをするようにしましょう。
側頭部の薄毛対策もいくつか方法があり、できることから試してみましょう。
「スマホやパソコンに集中していて、長時間触りっぱなしだった」このような経験がある方は多いのではないでしょうか。
眼精疲労を起こさないようにするために一定時間ごとに休息をとったり、目を温めて血行を良くしたりする配慮をしましょう。
目の周りをマッサージすることも効果的です。
また視力があっていないメガネやコンタクトレンズは疲れ目の原因になります。
度数は自分が見ることが多い距離に合わせるようにしましょう。
乱れた生活習慣はホルモンバランスを減少させたり、ストレスを起こしたりと髪にとってマイナスです。
生活習慣を整えることで、ストレス軽減、ホルモンバランスの維持、頭皮環境の改善などが見込まれます。
髪にとってタンパク質、ビタミン、ミネラルはとても重要です。
髪は99%はタンパク質で、タンパク質が不足すると髪が細く抜けやすくなります。
ビタミン(B群、E)は過剰な皮脂分泌を抑える、血行促進作用、髪や毛根に栄養素を届ける役割を果たします。
最後にミネラルは、毛母細胞の細胞分裂や再生を促す働きがあり、髪にとって欠かせない栄養素です。
これらの栄養素を積極的に取り入れることによって、太く強い髪が育ちます。
反対に過度な飲酒は、アルコールを分解するためのエネルギー消費が激しくなります。本来髪まで届くべきエネルギーもアルコール分解によって使われ、栄養不足になるのでお酒はほどほどにしておきましょう。
習慣的に有酸素運動することによって血行が良くなります。
髪は運ばれてくる栄養が多いほど、太く長い髪になり、血行が良いほど栄養が運ばれやすい特徴があります。
もちろん頭皮だけでなく、全身の血行も改善されるので健康にもストレスにも良いでしょう。
ジョギングやウォーキング、水泳、サイクリングなど自分の好きなもので構わないので長く続けられそうなことから始めてみてくださいね。
睡眠不足になると新陳代謝や免疫力が低下し、栄養や酸素が毛根まで届きづらくなります。
必要睡眠時間は個人差がありますが、22時~2時までの間は毛母細胞の働きが特に活発になるため、就寝状態にあることが望ましいです。
また慢性的な夜更かしは、成長ホルモンの分泌量も減り、それによって毛母細胞の働きは低下してしまいます。
睡眠時間を十分に取れない方は、質の良い睡眠をとるように心がけましょう。
シャンプーの時や浴槽の中で構いませんので、頭皮マッサージをする習慣をつけましょう。
指の腹を使って優しくもみこむように行うだけでも、頭皮の血行は良くなります。
育毛剤や育毛シャンプーを使うことで薄毛対策ができます。
男性用の育毛剤ではなく女性用の物を使い、製品は頭皮の血行を良くするものを選ぶと良いでしょう。
他にも発毛促進効果があるものや、脱毛を防いでくれるものなど、種類は様々なので自分に合ったものを使ってください。
またより専門的に薄毛の治療を行いたい場合は、薄毛専門クリニックに行くことをおすすめします。
女性専用のクリニックもあり、効果的に治療を受けられます。