体に良いものは、髪にも良いもの。
実は髪のケアには、毎日のセルフケアや食事、睡眠がとても重要です。そのため髪を作り出すための栄養を得るには、バランスのとれた食事がポイントとなります。
そこで髪の栄養に欠かせない食べ物や、逆にNGな食べ物をご紹介します。良い食べ物・悪い食べ物を正しく知って、髪に充分に栄養を与えましょう。
AACクリニック銀座院長浜中聡子著の「女性のための頭髪外来」によると、薄毛治療中の患者には、わかりやすい合言葉として「まごわやさしい」を覚えてもらうようにするそうです。「まごはやさしい」とは、それぞれの食材の頭文字をとった総称です。詳しくご紹介します。
このように野菜や魚を中心とした食べ物が髪にも体にも良い食事です。主に一汁三菜(汁物を1品、三菜は料理を3品)といった、和食を中心としたメニューがこれらの食べ物を効率よく摂取できます。
野菜や魚を中心とした食べ物がおススメな理由は、髪の成分と髪を美しく維持するために必要な栄養素が関係しています。
栄養素 | 効果 |
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たんぱく質 | 髪の毛そのものの栄養素となる |
ビタミンB群・亜鉛 | たんぱく質を効率よく分解したり、利用したりするのに必要 |
コラーゲン・銅 | パサつきをおさえ、髪質を保つ。キューティクルの生成に関わる |
鉄分 | 皮膚の粘膜の健康に必要 |
抗酸化成分(ビタミンC・E、リコピン、カテキン、アントシアニン、イソフラボン、ゴマリグナン) | 全身の加齢による変化を遅らせる |
このように髪に必要な栄養素は幅広いのです。そのためなにか1つを重点的に摂るというよりは、バランスの良い食事を普段から心がけることがおススメです。
もちろん髪におススメできない食べ物も存在します。下記の食べ物の摂りすぎには気を付けましょう。
もちろん全く食べてはいけないというわけではありません。薄毛のケアは長期的に行うことで効果が見られます。そのため食べたいものをずっと我慢していては、ストレスを感じるかもしれません。ストレスは心の負担になります。そのため髪にも良くありません。
控えられるのであれば控えるべきではありますが、どうしても食べたいときは食べすぎない程度にして食べましょう。その時は、摂り過ぎた分、次の食事で控えるという風に調整します。無理をせず長期的に体に良い食事を意識することがポイントです。
食べ方にも少し意識をしましょう
また食べ方にも気を配りましょう。過度な食事量や夜食などは体に良くありません。朝昼夜の3食を食べ過ぎない程度に食べることがポイント。1食に集中したり、極端に少ない食事量だったりするのは髪の健康にも、体の健康にもおススメできないのです。
髪と食べ物の関係で注意したいことは”○○を食べれば突然髪が生えてくる”というのは無いということです。
時には「○○が薄毛に効く食べ物!」といった情報を目にすることがあるかもしれませんが、真偽性が問われます。なぜなら髪の健康はさまざまな栄養素が合わさってできているからです。そのため薄毛に効果がある食べ物を1つだけ毎日食べるよりも「まごはわやさしい」の食べ物を意識した様々な掛け合わせの食事を心がけるべきなのです。
中には食事療法を続けたのに満足いく結果が得られなかったという方もいるかもしれません。確かに食事療法はしないに越したことは無いです。しかしあまり食事療法に期待するよりも、あくまでも「髪の栄養不足や、抜け毛など髪のトラブルを引き起こさないために必要」と考えておくことがおススメです。
もし食事や身の回りのことは改善したけれど、それでも大きな効果は感じられなかったという時は専門家に相談してみましょう。